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4、求めるもの。


しかしこの偶然というのを、無限に続く非常に大きな歴史の全体として見るならば、それはやはり必然であると言えないだろうか。

それはつまり、人間自身が何かを求め願っているということなのであって、そうした永遠で純粋なものを、非常に長い歴史の中で見るならば、やはり結果的に人間の意志が反映されたものなのであって、絶対的で最終的な強制力として大きく作用している、ということなのである。

もちろん直接にではなく間接的に。また、ただたんに結果としてそう言えるのである。あるいは、そのように「見える」ということなのである。なぜなら、それが人間にとっての歴史だからである。それが人間にとっての、自分たちが歴史に求めるものだから、そうならざるを得ないのである。


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