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魚類のときにはヒレに過ぎなかったものが、いつの間にか足となり、そしていまやその前足が足でなくなり、手となっていったのもそうである。すでにある現実のものを通して、自己を表現し現わしてくるのである。 自分がそれまでの自分とは異なるものに変わって行くのである。その他の表現の仕方といったものを、人間は持たないのである。すでにあるものを通して、それは現れるのである。 あるいは、人類の言語に見られる発声の音の、その深いところでの共通性はどうだろう。発声が発音となり、この発音がいつの間にか展開し、散らばり、拡がっていって、それまでとは異なる微妙な言い回しを表現するようになる。 |
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