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不意に何か予期せぬことに驚いたとき、それまでの気分や気持ちの持ちようといったものが、不意に切断され、一時的・瞬間的に断絶する。しばらくそのままで続いていた気分の持ち様といったもが、何かのハズミやキッカケで途切れて、はがれて、それまでとは違う別の気分に移る。そうした直前の瞬間的なものである。 これは、とっさに次の動作に移ろうとするために、身体が瞬間的にリキんでいるのである。非常に瞬間的にではあるが身体が一瞬かたまり、息が塊(かたまり)になって吐き出され、そして息を止めて、全神経と筋肉を次の動作へと最大限にスタンバイさせるのである。 胸が開き、目がむき開かれる。そして意識せずして急に塊(かたまり)となって押し出された「息」といったものが、ノドの付け根のもっとも狭い部分を振るえさせ、振動させて、一瞬「あっ」という音を出す。 そうした身体内部の動きといったものが、外見上の音となってノドから外へ出てくる。「あっ」というおどろきの発声がそうである。それは情動であり情緒であり感情なのである。自分でも意識することのない無意識の世界の、身体の反射作用なのである。そしてそうしたことが相手にも、そして自分自身にも伝わってきているのである。 |
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