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このような無意識の内にでてくる「あ」という叫び声やうめき声には、二通りのケースが考えられる。 一つは、「あっ」と言って、一気に息を吐き出して止める、つまり、瞬間的に全力で行動へと出ようとしている場面であり、体勢である。全力で行動するための酸素と栄養素を筋肉組織に送り込むとともに、神経を一点に集中しているのである。そのため、筋肉も、骨格も、身体の姿勢も、そういした体勢となる。これは非日常的な瞬間的な動作である。 もう一つは、「あー」と言って息が静かに抜けて行く状態である。これは、上記の「あっ」という場合の反対で、自分自身が日常へと戻ろうとしているのである。行動する対象を無くした場合、行き場を失くしてしどろもどろになって意味不明なことを言ったり、場違いなワケの分からない仕草をしたりして、静かにしぼんでゆく、そうした状態である。 息が静かに抜けて行くのは、もはや何かに集中したり行動したりする必要が無くなっているのである。そのために、溜めていたおいた息と筋肉の緊張が、次第に開放されて静かに解消される、そうした穏やかで緩やかな日常へと戻って行く、そうした状態である。 |
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