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3、わななき。


脅威の状況がたしかめられ、どうすべきが判断できたとき、一気にそして瞬時に行動へと移ることになる。つまり、身体がそのように準備されていなければならないのである。

つまり、神経と筋肉の緊張と集中が頂点に達していなければならないのである。あるいはまた、それが安全で無害のものだと知られると、一気に全身の緊張がゆるみ解散し解消して行く。

何かの衝撃があって、「あっ」と叫ぶのは、そのとき心とカラダがいまだ無防備だからである。だからまた、怯(おび)えを伴っているのであるが、このようにして、息が吐息のカタマリとなって出てきて、身体が緊張し、あるいは開いてゆるみ、そうして感覚があらわに外に出てくる。

だからまた、この緊張と開放の間で訳もなく行ったり来たりしていて、それが肉体の震えや「わななき」として現れているのである。



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