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6、異なる意味。


つまり、もともと様々な同じ意味で使われていた「あ」という発声が、あるいは身体内部から発せられた「あ」という呼吸の音が、すべて同じ意味を持つものであり、そして実は、それを状況に合わせて様々な意味を付け加えて、まるで別の意味を持つもののように、漢字でもって表現したのである。

同じ発音の本来同じ意味の発声を、様々な字体でもって少し異なる意味で表現したのである。このようにして、お同じ発音の異なる意味を表現したのである。

要は、すべて同一の「あ」という発声から来ているのである。そしてそれを、異なる漢字でもって様々に表現してきたのである。これは、うつ・うつろ・うつ(打つ・鬱・虚ろ・空)がそうであるし、移る・映る・写るといった言い回しもまた、同じであると言える。



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