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4、素材。


しかしまた、可能性というのは実現し得るということなのであって、それは同時に、実現できないこともあるということである。

それは、可能性というのが、自分自身の潜在的な可能性の中に無いという場合なのである。そのような新しい変異へのキッカケとなるものが、自分自身の中に要因としても、要素としても、素材としても無いという場合である。

もともと無いということであって、あるいはあり得ないし、場合によると、そうした異質で新たな要因といったものが、自分自身のシステムに敵対している場合すらある、ということである。自分が自分であるためには、変化を拒絶しなければならない、といった場合である。

そうした元になるもの、現実のカタチの元になるもの、そうした自分自身の新しい変化のカタチを構成する、要素や素材といったもの自体が、もともと自分の中に無いということなのである。



戻る。                     続く。


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