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6、解体。


それに対して響き、反応し、答えることの出来る何かが、もともと自分の中になければならないのである。そうしたことが自分の中に無いのである。また、それを受け入れることも出来ないのである。自分というのが、もともとそのように出来ていない、ということなのである。

それは、もともと自分とは相入れないもの、自分のなかに居ることが出来ないもの、居ても入ってきてもならないもの、それどころが自分の存在を脅かすもの、自分の存在を破壊するものでしかないのである。

だからすなわち、そうした敵対的な要素とは共存できないのである。自分が破壊されるか、相手を破壊するかしかないのである。そうやって、自己が自己として継続して行くか、あるいは、自分で自分を解体して行くかのどちらかしかないのである。

相手に自分が解体されるのも、自分で自分を解体するのも同じことである。要は解体する以外にない、ということなのである。



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