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4、反映。


それは空想することはできても、現実には存在しないものなのである。例えば、空気や食べ物なしに人間は存在し得ないし、あるいは、魚は水なしには生存し得ないのと同じである。

人間が人間として存在するためには、何らかのそれ固有の条件や自然条件が必要なのであって、その中においてのみ生存が可能なのである。もちろん、存在は実体がなくても観念の世界のなかだけで生き続けることがある。

しかし、このような観念自体もまた、現実の反映なのであり、現実の出来事の記憶がその背景になっているのである。そこから浮かび上がってきて、そして映し出されたものなのである。



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