index< 日誌 < ao強制力 < 21-23「制約I:信じるもの」 |
「変化する」というのは、こういうことなのである。 すなわち、それ自身の内的な自律性と原理の範囲内で、またその条件の下で進行しているのである。その範囲、またその条件から離れたところでは何も成し得ないのである。 しかしまた、このなし得ないというのが自己の独自性なのであって、自己と他者を区別する境界線になっているのである。 また、「なし得ない」というのは、他の条件や制約の下では「なし得る」ことがあるということであって、これがつまり、自己の潜在的可能性なのであって、独自性であり、自律性であり、自己の存在理由ないし存在の必然性、原理となっているのである。 これが自己の理由なのであって、このような条件や環境、背景から切り離されたところに、自分というのは存在しないのである。文明にしろ、民族にしても、国民もまた、存在しないのである。 概念そのものが成り立たないのである。自己の存在をカタチ作る、現実的な「もの」というのをが欠いているのである。そして現実の背景やその条件が、これを可能にしているのである。 |
index< 日誌 < ao強制力 < 21-23「制約I:信じるもの」