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文明、あるいは自己といったものは、自己と他者の区別であって、自己の中に他者と異なる固有の自律性を有しているということである。そして、そうであるためには、自己と他者との間に境界線が必要なのであって、それ独自の限界と制約でもって他者と接しているのである。 つまり、出入りの管理をしている。拒否権を有していて、またそうした物理的・精神的条件の下で生きている。このような主体としての自律性と原理、そしてそうした固有の秩序を自分の中に持っていて、そしてそれを維持しているということである。 しかし、これもまた歴史的・時間的概念なのであって、そうした意味では時代を越えて変化し続けているのである。そうした意味では、人間は、このような時代という非常に限定された歴史の一つの瞬間を生きている。 そしてまた、このような時代が持つ変化の方向と範囲といったものに、制約され限界づけられているのである。 |
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