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1、出自。


人間は、自分の肉体の営みを通して、自分たちの祖先の記憶を見ている。そうして、自己の内的同一性を確かめている。自分たちの文明と、種としてのその原理がそれである。

このようにして「種」、すなわち、民族や国民あるいは社会集団としての自分の出自について理解し、了解し、納得もして、そしてそれを自分自身の肉体の営みを通して感じ取っているのである。

これは、意識などではなくて、生理的な情緒の世界なのである。理解するというのを、意識としてではなく、自分自身の肉体の営みとして理解しているのである。



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