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6、種の消滅。


それが当事者たる本人自身の生き方なのであり、それ以外になく、また、そうであり続けるのである。そしてまた、このような不変のものこそが、自分が自分であることの確かな証明であり、自分が、そして「種」自身が納得し、了解し、また何よりも大切にしているものであり続けるのである。

種としての人類自体に起源があるのと同じように、解体と消滅もまた当然なのである。ただそれが、非常に長い歴史的な時間の中で、徐々に、本人たちにもそれと気づかれることなく、ゆっくりと穏やかに、数千数万年をかけて進行している、ということなのである。

 (*但し例外がある。16世紀以降の近代の人間が果たした役割がそれである。地球の歴史上、これほど短期間に急速かつ全地球的規模で生物種の消滅が起こったのは、巨大隕石の衝突を除くとほとんど例外である。これには人間の意図的で決定的役割が唯一の原因になっている。)



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