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5、自然死。


しかしまた、このような滅びといったものを、時代や歴史という非常に長い歴史的な時間の中でながめて見ると、それはたいていの場合、「絶滅」などという悲観的なひどい言い方ではなくて、むしろ、数千数万年を経過して行く中で、ゆっくりと自然に消滅していったものと解釈するのが正当なのである。

それは、わずか数世代でもって実感され、気づくことが出来るといった、そうした世界ではないのである。数千数万年をかけてゆっくりと、おだやかに、当事者自身もそれと気づくこともないまま、自然に解体され消滅してゆくのである。そして、それはまさに当事者自身がそれを望み、求め選んだ結果のように思えてくるのである。



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