index< 日誌 < ao強制力 < 21-27「制約M:終わり。」 |
意識と思考、それに性格や気質・気性といったものは、あらかじめ制約され、そして与えられている。なぜなら、それらはあらかじめ与えられた条件の下でのみ、それ本来の固有の可能性といったものが現れてくるからである。 もしもこのような条件に遭遇することがないならば、それは眠ったままで呼び覚まされることがない。そうしてそれは、自覚されることのない長期の緩やかで穏やかな「自死」ないし自然消滅といった状態をたどることになる。 あるいは、自分のそうした状態を知りながら、自分から進んで自然消滅へを向かうこともある。自らが自身の現実への適応といったものを拒絶する場合である。それは、そうした自分というのを意識していながら、そしてそれが本来の自分とは別のものだとして理解されていて、だからそれを拒否するのである。 自分が自分でなくなると思い込んでいるのである。だからまた、それが自分にとっての「滅び」を意味するものだと知りながら、それを拒絶しているのである。拒絶するしかないのである。 |
index< 日誌 < ao強制力 < 21-27「制約M:終わり。」