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6、遺伝と適応。


進化の方向というのが、自分の身体的特徴によってあらかじめ制限されていて、定められ、方向づけられているのである。自分自身の身体そのものが、そのように出来てしまっているのである。そしてこれが自分自身の現実なのであって、現実の存在の仕方なのである。

そしてこのような自己の身体を離れたところに、主体としての、また、当事者としての自己は存在しないのである。そしてこれこそが、現実を生きる自己の存在のすべてなのである。そしてこれを基にして、ここから始めるしかないのである。

現実の世界の中で自分が持っているものとしては、これ以外にないのである。そしてこれが、遺伝を通して現れた自己の肉体なのであって、これを基にして現実を生きて行くのであって、すなわち、適応して行くのである。そうした意味では、遺伝もその適応も同じことを言っているのである。



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