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8、許されない。


それは、それが正しいかどうかなどとは、関係のないことなのであって、要はそうした世界を生きている、そしてまた、自分自身というのがそのように出来ている、ということなのである。

それは、自分が生まれてから後の幼児期からの、そしてまた、老年になって死ぬまでの一生涯にわたって守って行かなければならない、また、守って行こうとする、あるいは守って行くしかない、それ以外に自分の存在というのが現実の世界に無いということなのである。

そしてまた、そうしたことが自分の社会的な「存在」になっているのである。自分にとっての存在とは、そしてまた現実とは、このことなのである。現実の世界の中で、自分の存在というのが、これ以外にないということなのである。それ以外の生き方が許されず、認められもしないということなのである。



戻る。                     続く。


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