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1、自分を意識する自分。


東アジア儒教世界では、自己は自分の中で分裂したりしない。自分で自分の内面に疑いを抱いたり、のぞき込んだり、自分が自分に対立するといった不合理で愚かなことはしない。もともとが、そうしたことのない世界なのである。精神というのが、そのように出来ていない世界なのである。

それはあり得ず、あってもならないものであって、そしてまた、ワケのわからない、得体の知れない不合理で、気味の悪いものとして受け止められている。それは周りの者にとってみれば、災いのタネでしかないのである。従って、そうした自意識を持つ人間は忌み嫌われ、遠ざけられる。



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