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5、原理。


これは例えば、地理学でいうところの、オーストラリアとアメリカ大陸、そしてユーラシア大陸大陸において、それぞれが孤立しながらも、似たような生態系の系列と、その進化のコースしか持ち得なかったのと同じである。あるいはまた、それを少し異なる狭い事例で見るならば、ガラパゴス島がそうなのである。

要するに、同一の原理とほぼ同一の条件の下に、歴史としての現実が進行してきたのである。そしてこれが、自分では「どうにもならないもの」、「自分の中にもともとあったもの」という意味なのである。要するに、同一の原理の下に、異なる地域において、現実が展開してきているのである。

そうしたことが、何かしらの「暗示」のように、ワケも分からず、無意識の内に自分を引きずり込んで、そして引っ張ってゆくのである。そしてこれが人間にとっての、そして自分自身にとっての運命のように感じられてくるのである。そして実際、これが現実なのである。そしてまた、この現実を離れて人間は生きて行けないのである。



戻る。                     続く。


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