index< 日誌 < ag儒教 < 21-33「信仰」


8、しつけ。


自分の中に自分が存在しない以上、それが他人に求められるのである。そしてこの現実の上下の関係を基にして、自分の位置や立場、役割といったものが定められているのである。

そして、これが自分の自意識になっているのである。また、そうやって自分が認められ、他人を認めてもいるのである。だからまた、この上下の関係こそが、この世界での人間関係の基本になっているのである。

また、そうである以上、それは恣意的に変えられない、生まれながらの出自といったものが、決定的な意味を持って当事者を拘束し続けるのである。そして、このようにして社会が安定し、維持され、継続し続けてきたのである。だからやはり、それは誰も逆らえない絶対的なオキテ(掟)であり、シツケ(躾)であり続けるのである。



戻る。                   履歴へ


index< 日誌 < ag儒教 < 21-32「システム」