index< 日誌 < aj情緒 < 21-36「情緒B:肉体」


6、類としての人間。


人間は自然の条件と社会のシステムの中を生きている。そしてそこから切断されたところに、人間は存在しないのである。あるいは、少なくともそうした人間を人間とは言わないのである。人間が生きているというのは、そうした何らかの現実の中でのみ、あり得ることなのである。

この現実を離れて人間は存在し得ず、また、生きて行くことも出来ないのである。社会的にも、また、肉体的にもそうなのである。

肉体のない人間が存在しないのと同じように、社会から離れたところに人間の歴史も、類としての人間も存在しないのである。それが人間として維持され、保存され、継続して行くことが出来ないのである。



戻る。                   続く。


index< 日誌 < aj情緒 < 21-36「情緒B:肉体」