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また例えば、たとえ自分がそこに行かなくても、危うく恐ろしい写真や絵画を見たときに、緊張したり、驚いたり、身構えたりするのもそうでそうである。 そうしたことを人間は、たいてい自分でも意識することなく、気づかないまま、知らず知らずのうちに繰り返しているのである。そしてそれが、雰囲気やその場の「空気」といったものなのである。 そうしたことが自分のなかで、気分や訳のわからない、モヤモヤとした心情として染みてきて拡がってくるのである。そしていつの間にか、そうした気分に支配されている自分に気づくのである。これは受動的であって、そして同時に、自分でも意識も意図もせずに自然にそうなるのである。 人間というのが、そのように出来ているということである。そしてまた、これが人間の存在の仕方というものであって、自分が生きてゆくための生活のパターンとなっているのである。 |
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