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6、どこか違う。


それは感情以前の、より直接的な情緒の世界である。意識以前の、より直接的な物理的刺激の感覚の世界である。生物としての反射と生理の世界なのである。

だからまた、自分でも意識することなく、眉が上がったり、目を細めたり丸くしたり、クチが開いたり、冷汗が出たりする。寒気(さむけ)がして恐ろしさのあまり手足が震えてもくる。

あるいは反対に、嬉しさ楽しさのあまり、顔がほころび緩み拡がってゆく・・・、などといったことが、自分でも気づくことなく、それが顔の表情となって現れてくるのである。

情緒といったものが、その区切りや切り替わりのところで、民族や国民あるいは個人によって、どこか違うのである。またそこで民族の気質や行動のパターンというのが、より明瞭に現れるのである。



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