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5、弛緩。


恐ろしさのあまりチビることがあるのは、交感神経が目先のことだけに極度に緊張して、それ以外の全身の筋肉が結果として弛緩したままになるからである。我を忘れて開放し緩めたままの状態になるからである。

あるいはまた、一気に硬直してしまい、そのまま持続することが出来ずに気を失う。そしてまたそれ以外の筋肉は弛緩したままの状態となる。目は見開き、アゴとクチは垂れさがり、冷汗が絞り出される。場合によっては一瞬シッコをちびることがある。

また、副交感神経の働きによって瞳孔が小さくなるのは、虹彩の筋肉が延びて緩むからである。反対に驚いたときには、筋肉が収縮して瞳孔が大きく開く。

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 (*注)なぜ、冷汗(ひやあせ)になるかと言えば、汗が本来の冷却機能を果たしておらず、従って発散する熱を帯びておらず、さらに緊張のあまり血液が滞留しておらず体表面の低めの温度となっているからである。また、緊張による体表面の筋肉の収縮によって絞り出された汗が、「気化熱」となって熱を奪い、体表面の温度を下げるからである。



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