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感覚が、自分の外の世界に対して何かを感じている。「外」とは、自分が生きて居る現実の世界のことである。見て聞いて触れるといった、そうした物理的に確かめることができる世界である。だからそれは、直接的なのである。 感覚器官による直接的な刺激と、そして場合によっては、それが意識されることのない、無意識の生物的な条件反射の世界がそうなのである。それは、一つの小さな刺激が、本来それとは直接の関係がない、他の感覚器官や運動器官にまで影響を及ぼしているのである。そうして、互いに連鎖し連動し合うことによって、そこから何かを感じ取っているのである。 しかし、そうであるにもかかわらず、感覚である以上、またそれが、感覚の感じ方である以上、それはあくまでも直接的なのである。そしてそれ以外のことは、感覚以外の意識や思考の世界なのである。それは感覚器官の預かり知らぬことなのである。 |
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