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3、直接的。


だから直接的なのである。感覚器官にして見れば、感覚が感じる刺激の理由や原因などといったことは、意味のない関係のないことなのである。それは、意識や思考とは切断された世界なのである。

それは、刺激に対する純粋に感覚だけの世界なのである。感覚器官の、閉じて自律した世界なのである。だから、そうした刺激だけを取って見れば、それがいったい何のことなのかというのは、何一つ分からない世界なのである。

そしてそうしたことが、外の世界に対する感覚器官の感じ方なのである。それは直接的で、意識とは切断された、感覚だけの世界なのである。しかしまた、感覚同士の連鎖の仕方というのがあって、そのリズムとパターンといったものが、それぞれに特有の情緒を創り出しているのである。そしてこれが意識の世界の土台を作り上げているのである。



戻る。                     続く。


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