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1、居場所。


「慣れ」とは、自分は変わらずに、まわりに合わせるということである。そうして気づかないまま、いつの間にか自分が変わってしまっている。もともとの自分には戻れなくなっているのである。

たしかに表面上は変わってしまっているのであるが、中身は変わらないということである。そもそも中身まで――つまり、身体内部の構造まで――変わりようが無いのである。だからまた、表面上だけでも、それに合わせてついて行こうとするのである。

(確かに、明治維新直後と終戦後の日本がそうであった。もっと言えば、戦後の安全保障と国際金融システムがそれを決定したのである。)

このようにして、自分もまた周りの一員としての地位と立場を与えられるのである。そして、そうしたことが当たり前のフツーで、そして日常となって、常識になって、そうして数十数百年くり返さることによって、いつしか本来の自分に戻れなくなっているのである。



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