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戻れないというのは、営みのパターンと生存の仕方が別の者になっているだけでなく、現実の自分自身の身体の構造そのものが、それまでとは別のものになっているということである。だから、元に「戻れ」ないのである。 だからまた、種そのものが以前とは別のものになっている。自分が自分で無くなって別の者になっているのである。これを適応とか慣れなどと言っている。永い歳月の同じことの繰り返しが、いつの間にか自分の身体の中で遺伝され、そして現実の身体の構造に変化を及ぼしているのである。 環境の変化に伴うライフスタイルの変化が、始めは生理や神経の作用のリズムの変化として、やがて筋肉や骨格の小さな変化として、そうして外見が多少とも違ってきて、そしてそれ以外の身体内部の構造や機能に影響を及ぼしてくるのである。 |
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