index< 日誌 < aj情緒 < 21-48「情緒の世界」 |
ここでいま、「孤独」と言ったが、ホントは孤独とも少し違う。孤独とは自分が一人ぼっちということであるが、このような情緒の世界というのは、自分が一人ぼっち以前の世界だからである。自分が世界中で一人ぼっちであろうとなかろうと、そんなことはどうでもよい、関係のない世界だからである。 自分というのが見えず、理解もされず、また、そんなことはどうでもよい、それ以前の、自分と他人との区別そのものがない、そうした世界だからである。 あるいは自分と他人、そして自分と外の世界、精神と現実との境界線が限りなく曖昧になって、いつの間にか入り混じって、混乱し、錯綜し、さ迷い続けている、そうした世界だからである。自分と外の世界が、いまだ分離される以前の世界だからである。 |
index< 日誌 < aj情緒 < 21-48「情緒の世界」