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5、自律する無意識。


ところが情緒は違う。情緒というのは、もともと外の世界とは直接の接点を持たないのである。もちろん、肉体としての身体はもっとも直接に外の世界と関わり合っている。しかし、それを意識するという意味では、もっとも無意識な世界なのである。

それは感覚の直接の感じ方なのであって、それがそのまま意識されるのはほとんどないのである。情緒自体は、感覚だけの閉じて自律した世界なのである。なおかつそれは、自分の中にある無意識の世界なのである。

自分でもそれをコントロールしたり、意識することが出来ない、そうした自分でもどうにもならない世界だからである。なぜなら、それこそが自分なのであって、自分が自分でなくなることなど出来ないからである。



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