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3、要請。


「相似」の場合、似たようなカタチをしているけれども、異なる発生の歴史に基づいている。環境がそのような身体の機能とカタチを求めたのである。従って、このような相似する種同士の間は、それぞれが全く異なる発生の歴史と、まったく異なる自己の同一性に基づいている。従って、それがどのように似ていても、どこか根本的に異なるのである。

「相同」場合、すがたカタチは違うけれども、それを生かして動かしている原理や理由といったものが、同じところからきている。同じ発生からの歴史の延長線上に存在している。自己の同一性というのが、同一のところからきている。

相同の場合、ただそれが表現される現実の機能とカタチが違っていて、表面上、まったく異なるもののように見える、ということである。そして、もともと自分の中にあった潜在的な可能性といったものが、歴史上の環境の変化に応じて、それに答えたということである。



戻る。                   続く。


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