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7、習性。


それは自分でもどうにもならない、制御不可能なタマシイの世界である。あるいは、脳から切り離された感覚や自律神経の、生理的なリズムとパターンの世界なのである。それは私たちが、サルや哺乳動物以前からの遠い祖先からが生きてきた、自然環境によって定められてきた結果なのである。

そしてその結果が、今日の私たちの身体のカタチなのであり、そしてその存在の仕方なのである。それはまた、私たちの祖先をとりまいていた、このような全体としての生態系の中での、人類の立場を反映したものなのである。

そうして二足歩行し、手で物をつかみ、ノドの発声でもって意志を表示できたのである。もしくは、そうせざるを得なかったのである。生理的な反射、そしてそれが定着し固まった自律神経の世界がそうであるし、習性や仕草、習慣や戒め、文化とその常識といったものもそうなのである。



戻る。                   続く。


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