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| 人間は、自分の意志に従て生きているのではない。むしろ、ラクしてカンタンに労せずに楽しく生きることを望むのである。多少の不義理や不正などといったことは、特にバレない限り、たいてい見えないフリをするのである。 むしろ、バレなければ何をやっても良いと勘違いしている。それは他人に対してそうなのであって、自分自身に対して反省するようなことがないのである。自意識というのが自分自身に向けられることがないのである。 そもそも自分の意志などあるのかどうかも疑わしいのである。なぜなら、自分の「考え」自体が他人からの借り物のコピーなのであって、それを自分の「考え」だと勘違いしているのである。そしてまたそれが、もっとも生きやすく、また、だれからも支持される生き方になっているからである。 |
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