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要するに、自分より上の「目上の者」に合わせて生きているだけなのである。自分の「考え」というのがないのである。むしろ、このような自分の考えといったものが、あってはならないものと思い込んでいるのである。 そしてこれが正義であり、自分たちの常識なのである。それに合わせてさえいれば、何とか生きて行けたのである。収入を得ることができたのである。先生から褒められ、就職も保証され、社内ではもてはやされ、出世もできたのである。だからまたこれが、自分たちにとって、どうしても正義でなければならなかったのである。 だれもがみな、このように教育されてきたのである。まるでそれだけが正義であるかのように強制されてきたのである。学校、マスコミ、そして政府の政策、税制などがそうであったし、そしてそれを実践する中間階級といったものが、そのようにして自分たちの地位を築いてきたのである。そしてこれが常識であり、習慣であり、日常のあるべきフツーの、理想の世界であると信じられてきたのである。 |
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