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自己と他者とはハッキリと区別される。それは目には見えないけれども、明確な精神の領域と、侵すべからずの境界線を持っている。そして自分が自分であることの証明として、厳重に出入国管理されている。そうして、自分自身の精神のカタチというものを作り出しているのである。これは自らの精神の領域なのである。 そしてまた、このような精神の境界線なしには、それらは別々の自律した存在であるとは言えないのである。そしてこのような「違う」ということこそが、自分が自分であることの証明なのであり、あるいはプライバシーや人権、人格などと言われているのである。 自分の考えや自律した情緒がそうであり、そしてまた、だからこそ自らそれを断絶し、自分で自分を壊してしまうといったことも、当然おこるのである。しかしまた、だからこそそれは、決して譲れないものが自分の中にあるのだ、ということなのである。 |
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