| index＜ 日誌 ＜ ao強制力 aj情緒＜ 21-62「交感C」 |
| 私たちは、なぜ他人が感じたことを、自分もまた、感じることが出来るのだろうか。他人の表情や仕草(しぐさ)、コトバといったものから、どうして他人の考えを知ることが出来るのだろうか。現実の物を見たり聞いたり触れたりするときに、どうして他人と同じような感じ方をするのだろうか。 事実、人間の臓器や目や耳といった感覚器官そのものが、移植によって、本人と他人との間で互換性ある物として取り換えられてもいる。このような、自分が受ける感じといったものが、どうして他人と同じなのかという問題なのである。 しかしまた反面、そうしてのみ、種々様々な民族や人種の間で、交流や交感がなされ得るのである。それは、当事者同士の間で「感じ方」というのが、どこかで共有されてこそ起こり得ることなのである。人間同士の間で、触れて感じて心が通じ合い、どこかで価値観を共有して、交感しているのである。 |
index＜ 日誌 ＜ ao強制力 aj情緒＜ 21-62「交感C」