index< 日誌 < ao強制力 aj情緒< 21-62「交感C」 |
しかしなぜ、このような交感や交流といったものが可能になるのだろうか。その理由は、自分も、相手も、そのどちらもが依存しているシステムといったものが同一なのだということである。同じシステムと同じ原理の下に生きている「同類」だということである。自分も相手も同じ種の中の一員なのだ、ということである。 そうしたことが、その感情や思考の根源にある情緒といったものを定めていて、そしてこれが、その上で展開される感情や思考といったものを、だれもが理解の出来るものにしているのである。また、それが理解ができるというのが、「種」としての同一性の根拠になっているのである。 自分たち人間の仕組みと、その必然性が同一であるということ。だからこそ、同じ刺激に対して同じ反応を示すのである。感覚器官の構造がそうであるし、その生理作用のリズムと感じ方がそうであるし、そしてそれに対する意識や思考のあり様がそうなのである。そしてまた、肉体のカタチから規定される、生存の仕方とライフスタイルがそうなのである。 |
index< 日誌 < ao強制力 aj情緒< 21-62「交感C」