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3、種の範囲。


そしてこのような、同一性の土台の上で交流と交感がなされているのである。そしてまた、このような同一の土台なしに、交流も交感も起こり得ないのである。それは、同一の種であるという歴史的現実なのである。数万数億年に渡る歴史とその環境がもたらした現実なのである。いま生きている私たちは、その結果なのである。

もちろん、個体によって、その反応の仕方に多少のバラツキがあるのであるが、実はこれが個性なのであって、同一種の中での多様性であって、そうしたことを含めて、これを「種」と言っているのである。

そしてもしも、このような個性とでも言ったものが、種としての同一性の限界を越えてしまうと、それはもはや同一の種とは言えず、それは変異なのであって、それはその種とは別のものだ、ということなのである。そしてまた、これが種なのであって、種という範囲の限界線なのである。



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                    続く。


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