| index＜ 日誌 ＜ ao強制力 aj情緒＜ 21-62「交感C」 |
| このような人為的・観念的な境界線でもって区切られ、外の世界を排除した、自分たちだけの主観的な閉じた世界を作り上げているのである。しかしまた、そうしてのみ、それが前提になり得るのであって、これが条件になっているのである。 しかしまた、それが主観であるからこそ、これが自分の自意識なのであって、自意識に成り得るのであって、そしてまた、これが自意識であると思えてくるのである。 それは自分だけの思い込みの世界なのであって、自分で作り出した世界であるがゆえに、それが自分にも意識されて来るし、意識することも出来るのである。そうして、他の者と違う「自分たち」という考えが成り立つのである。そしてこのような基準でもって世界を見ているのである。 それは、このような閉じた囲いの中の世界なのである。そしてまた、そうである限り、そとから自分を見るということがなく、客観的に自分を見ることが出来ずにいるのである。どこまで行ってもそれは主観でしかなく、また、この主観であるということが、自分たちの存在の絶対的な条件になっているのである。 つまり、「自分たち」という世界から抜け出ることが無く、「自分たち」の中で、自分が個人として自律することもないのである。それは人間が個人として自律してはならない世界なのである。 |
index＜ 日誌 ＜ ao強制力 aj情緒＜ 21-62「交感C」