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3、異質。


私たちが絶対的な真理として奉ってきた、常識や掟(おきて)、秩序といったものが崩壊しているのである。たとえば20世紀が絶対的なものとして、その為に命までも賭けて守ってきた、親兄弟、先生、上司、それに自分たちにとっての最高の尊厳とされた皇帝に対する忠誠心というのが、もはや通用しなくなっているのである。

民族や国家にに対する薄れゆく忠誠心がそうなのである。また、民族や国民という意識以前に、自分は国際人であるという意識がそうなのである。

そうしたかつての価値観や自意識といったものが、自分にとって、何かそれまでとは別のものになってきている、ということなのである。そして、これを意識し自覚する必要に迫られているのである。時代がそれを求めていて、そしてそれ以外のことを拒絶しているのである。

新たな異質な常識や秩序・正義といったものが、否応?いやおう?なく求められているのである。そして、自分自身の中の感覚の感じ方もそうであるし、その思考パターンの型式もまた、それが求められているのである。



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