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4、信じる。



「信じる」ということ。これが始まりなのであって、そうして始めて、自分の外の現実に対して何かを感じるし、また、意識することが出来る。だからまた、それを人間は求めるし、求めざるを得ないし、またそうすることで、自分が自分であろうとしているのである。

何かを感じて意識している。このような自分の中の肉体こそが、自分自身の現実の姿(すがた)なのであって、これを信じて始めて自分が、現実の中の存在となることができるのである。

この自分自身の肉体以外のところに、自分のタマシイの宿る場所はないのである。そう信じて始めて自分にとっての現実というのが成り立つのである。意識も、感覚も、思考もそうなのである。

自分は自分であり、この自己の肉体を離れたところに、自分の居場所はないのである。自分とは、この肉体のことであり、それ以外のところに自分というのは存在しないのである。そしてこれが私たちが生きている現実なのである。

また、そう信じることによって始めて現実というのが、私たちにとって何か意味のあるものとして迫ってもくるし、感じられ、意識もされるのである。



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