index< 日誌 < z自意識 < 21-94「続、真似(マネ)る」p6 |
そして人間が、この現実の世界の住人であるためには、自分自身がこのカテゴリーの中に当てはめられていなければならず、そしてこれが「真似(マネ)る」ということなのである。 人間は、自分が生きて行くためには、自分が何者かであらねばならず、それはすでに知られているものの中から、自分が決めなければならないのである。そしてまた、それがまわりからも認められなければならないのである。 そしてこれが誰にも分かるものであるためには、それを、すでにある現実のものを通して表現する以外にないのである。だれもが知っているものを通して現わす以外にないのである。だから要するに、「真似る」のである。それ以外にないのである。 |
index< 日誌 < z自意識 < 21-94「続、真似(マネ)る」p6