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6、マネる。


そして人間が、この現実の世界の住人であるためには、自分自身がこのカテゴリーの中に当てはめられていなければならず、そしてこれが「真似(マネ)る」ということなのである。

人間は、自分が生きて行くためには、自分が何者かであらねばならず、それはすでに知られているものの中から、自分が決めなければならないのである。そしてまた、それがまわりからも認められなければならないのである。

そしてこれが誰にも分かるものであるためには、それを、すでにある現実のものを通して表現する以外にないのである。だれもが知っているものを通して現わす以外にないのである。だから要するに、「真似る」のである。それ以外にないのである。



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