index< 日誌 < aa暗示 < 22-100「連鎖」p12


7、乗り移る。





そしてまた実際に、現実に存在している自分自身のポーズや表情を通してしか、自分を表現できない、ということなのである。だからたとえそれが、本来反対の意味を持つものであったとしても、お構いなしにそれを利用する。

それ以外の表現方法がないとすれば、そうする以外にないのである。そうして、「それはそうだ」と思えてもくるし、また、そうお見込む以外に自分の理由が見当たらない、ということなのである。だからまた、そう思い込もうともするし、また、そうでなければならず、そう思い込まなければならないのである。

そうやってしか自分を表現し得ず、そうしてのみ、自分というのが現実の存在であり得るのである。そして、そのように信じなければならないし、そう信じることによってのみ、自分というのが生きて行けるのである。生きることが許されるのである。


戻る。                   続く。


index< 日誌 < aa暗示 < 22-100「連鎖」p12