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1、文化。


私たちはなぜ、相手の気持ちや考えを知ることができるのだろうか。それは、私たち人間が同一の種であり、同一のシステムを自身の内部に持っていて、これを仲介して自分のみならず、相手の考えも知ることが出来るし、理解することもできるからである。

システムとは身体のカタチであり、その内部の仕組みであり、生存の仕方なのである。また、生理の作法とそのリズムなのである。そしてさらには、自分ではどうにもならない環境の条件によっても支配されていて、その営みの習慣や習わし、シツケといった文化の世界を生きているのである。

しかしこの「知る」ということには、もっと本質的で根源的な問題が横たわっている。私たちの自分の意思ではどうにもならない、先天的な無意識の世界が、そこに介入してくるのである。


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