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コトバ以前。


意思表示は、コトバ以前にすでになされている。顔の表情やポーズや仕草でもって、何らかの意思を表明している。身体がすでにそれを表現している。コトバや行動の予備段階として、すでに身体が動いていて、また、身体内部からもそれが身体表面に現れている。

目の動きや呼吸のリズム、血液循環の急激な変動にそれが現れている。現実の意図された行動の前に、すでに無意識の内に身体内部の機能が、それに合わせて変化し動きだしているのである。ウォーミングアップとして、予備的・準備的行動としてすでに始まっているのである。

コトバや行動以前の感情として、自分でもコントロールしがたい、自分自身の中にある情緒の変動として、すでに始まっているのである。そしてこのようなことが、自分でも気づかず知らないまま、自分の身体の中で行われているのである。

そして、それへと絞られて、ターゲットへと集中して行って、避けがたい強制力となって自分を追い立て促(うな)してゆくのである。


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