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感覚の本体を無視して、それの前後左右の、直接の関係のない部分だけで互いに交感し、何かを感じ、そしてそれぞれの感じ方というものを作り出している。だからその対象とは直接の関係があるはずもなく、また、直接の関係のないところで、それとは無関係に何かを感じ続けているのである。 「続ける」というのは、それ自体が一つの自律したリズムとして持続してゆくのである。また、このような自律したリズムを、自己の同一性の根拠としているのである。自己とは、このような自律性ことなのである。それはリズムであり、原理なのである。 このような肉体の反射作用そのものは、一過性で一時的なものであるとしても、それを感じる感じ方のパターンといったものは、――順序や形式、経過の過程といったものは――、固定し定着してゆく。無意識の内に繰り返される反射作用の全体として、形式化しパターン化されるのである。 なぜなら、それは自分自身の中でカテゴリー化されなければならないからである。そうして始めて、このような未知で異質な体験が自分の中で認知されるのである。そうして自己の日常の中に採り入れられてゆくのである。 |
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