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「まぶしさ」


目の中にまぶしい光が大量に入って来ると、光が目の中の網膜内部で乱反射をくり返して、ちょうど光のベールに包まれたようになる。そして見ようとするものが見えなくなったり、ついには何も見えなくなる。対抗車のヘッドライトのまぶしさがそうである。

上下左右前後ろの周りのすべてがカガミで囲まれたような世界で、つまり光の逃げ場所がない世界に光が入ってきた場合、まぶしくて何も見えなくなる。というよりも、まぶしい光以外に何も見えない。光以外、何もない世界である。


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