| index＜ 日誌 ＜ aj情緒 ＜ 22-30「交感I：感覚の感覚」p7 |
| それは、外からの直接の刺激に基づいて反応しているのであるが、しかし、それはまた、自分の中の感覚の世界を反映したものに過ぎないのである。人間には、それ以外の感じ方というのを持っておらず、そして実はそうして世界を知り、感じ、理解するしかないのである。つまり、人間はこのような自律した主体でしかないのである。 感覚というのが、自分の外の刺激に対するものとして感じられていて、自分でもそのように意識し、理解もしているのである。しかしまた、このような外からの刺激であるにもかかわらず、それ自体がもはやどうでも良いし、どうにもならない、自分には関係のないものとして感じられているのである。 そうして外の現実が自分とは関係のない、自分自身の感じ方に対する感じ方として、感じられているのである。だからそれは自分と外との関係ではなくて、自分と自分の中との関係なのである。だからまた、外の世界が自分にとってどうでも良い、どうにもならない、関係の無いものとして感じられているのである。事実、外の世界とは、客観的な現実の世界なのである。 |
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