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しかしまたそれは、このような自分の中の肉体の営みを通してしか知り得ないものなのである。そしてそれをどのように解釈するかは、自分で決めるしかないものなのである。だから、ここで自分の感覚の経験やその無意識の記憶、そうした感覚そのものが繰り返されてきた、無意識の条件反射の集積に頼ることになる。 そうして、混乱し錯綜した迷走の世界をさ迷うのである。印象や符号、象徴などによる暗示、そしてその直感や衝動とでも言ったものを信じるのである。選択肢などなくて、ただ信じる以外に無いのである。あるいはまた、そうした直感そのものが、合理的な心理的要素の入る余地のない世界なのである。 ただ人間は生きている以上、刺激に対して反応しなければならず、それを評価し判断して行動に出なければならないのである。それが自分にとって持つ意味といったものを認め、たしかめ、定めなければならないのである。 |
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