index< 日誌 < av表情< 22-66「頷(うなづ)くポーズ」


頷(うなづ)くポーズ。


食べることの肯定としての頷(うまづ)く仕草。首をタテに振るうなづくという動作は、ほとんどの民族で肯定を意味している。そうした肯定のサインとして用いられている。もしかすると、この動作の肯定するという意味は、人間が物を食べるときの必要から、それが望ましいという意味で、認められてきたものではないだろいうか。

つまり、この頷くという動作は「呑み込む」という仕草なのである。「呑み込む」ことによっていったん動作が終了し、意志が完了するのである。これは区切りであり、ケジメなのである。だからそれは、肯定だけでなく否定をも含んでの「了解」なのである。それを否定として了解することがあるとういことである。

しかし、この「食べる」という仕草を別にしても、それは首をタテに振り、アゴを引き、気を引き締める、歯を食いしばるといった、何かしらの意を決したときの動作である。そしてこのような頭部への筋肉と骨格の圧迫によって、神経が一点へと集中され、そしてそれへと意志を固めようとしている、そうした決意と了解の表れと見なされている。

このアゴを閉じて引き締める動作は、そうした何らかの行為や意思表示のための直前の動作である。そしてアゴを引き、そして下げる、つまり頷くというのは、それだけで意思表示の動作が完了しているのである。そうしてこうしたことが納得と了解、承諾の意味へと象徴化されて来たのではないだろうか。


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